2011年8月29日月曜日

グッズ展開

今日は午前中にテレビのディレクターの方とお会いした。
ダウン症の人たちの世界から、何が見えて来るのか。
彼らの感性が今の社会に必要だと言う事。広い視野からとらてえみたお話しをした。
大変興味を示して下さり、先ほど本質をついたメールを頂いた。
ご本人の了解をいただければ、今度このブログでもご紹介したいと思う。
すぐにテレビで取材すると言うお話ではなく、でもいつか実現したいというお話。
僕自身はやっぱり信頼関係が大事だと思っている。
少しづつ、時間をかけた方がお互いにとって良いものになる。
テレビ関係の方も周りに多くなって来たが、ゆっくり時間をかけて、お互い誤解がないように進めていきたい。
良いものであればどんなお仕事もお受けしたいし、
良いものにならないならやらない方がいいと思う。
何かを創る、実現させると言うことも、形だけでは意味がない。
僕はいつも、つまらないものなら、創らない方がいい、しない方がいいと思っている。
「たくさんの人に伝えたい」「多くの人に知ってもらいたい」と、
言って下さる方は多いが、大事な事は正しく伝わる事。
数ではない。本当に理解して下さる方を創ることだ。
世の中にはいっぱい知られたり、いっぱい見られたり、たくさん売れたりしさえすれば、
良いと考える人が多い。
でも何事も量より質が大切だと思う。

さて夕方から、大事なお仕事の打ち合わせをした。
もっと具体的になったら細かいところもご紹介したい。
今言えるのはようやくグッズ展開を開始出来るかもというところかな。

ダウン症の人たちの作品がグッズになって、色んな人達が身近に置けるようになったらいいなと、ずっと考えて来たけれど、具体的な動きとなると良き協力者になかなか出会えなかった。ようやくこの人達ならという方達と出会えた。

彼らの作品がデザインとなって広がっていって、手にする人、身につける人に、
楽しさや、やさしさや、やすらぎや平和な気持ちが伝わればすばらしい。
それをきっかけに彼らのセンスを知っていただければと思う。
見ていて、そばにおいて気持ちいいもの、きれいとかかわいいと思えるものになれば。
平和なデザインが人を繋ぐ。
売れたお金が、ダウンズタウンプロジェクトとして、
彼らのための環境づくりにも役立つ。
買う人もいいものを買って彼らを応援出来る。
そんな展開が出来たら素晴らしい。
現在はアトリエ・エレマン・プレザンの展示やイベントの多くは、
どうしても持ち出しが出てしまう。
そういった活動の一つ一つが彼らへの理解や、彼らの文化を知ってもらうために不可欠なのだから、何とか長く続けられるようにしていきたい。
そのためにも、経済的に少しでも安定していきたいと思う。
勿論、今持ち出しが出ても、その多くが会員の方や賛同者の方々のご寄付でまかなわれていることに感謝の思いは尽きない。
たくさんの方々に支えられて、一つ一つの活動が実現出来ている。

もう一段、彼らの環境づくりに参加する方法を創りたい。
彼らのグッズを手にして下さる人達がみんな、
この活動に参加しているというイメージもいいなと思う。
僕はアトリエ・エレマン・プレザンの活動は作家たちとスタッフだけでなく、
保護者の方達、会員の方達、学生たち、共感し賛同して下さる方達、
お仕事をご一緒して下さる方達、このみんなで創っている場であり、
夢であるという気がする。
その意味では、みんなが活動に参加している。
みんなの思いで創られていくものだと思っている。
人間の力は素晴らしい。
人間はこんなに良いものを生み出せるのだと言うことを、
ダウンズタウンの活動として参加するみんなの力で実現したい。

グッズ展開、いい形で進めたいです。
これからもご協力宜しくお願いします。
そして、少し時間がかかるかも知れませんがご期待下さい。

共感を寄せて下さる皆さま、
良い環境を、みんなが幸福を感じられる世界を、一緒に創りましょう。

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書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。