2013年3月15日金曜日

言葉

朝は寒かったけど、日中は日が射したし暖かくなった。
明るい時間も長くなった。

木曜日はお客様がみえた。
久しぶりにかなり真剣にお話しした。

最近は来客者も多いし、お話しする機会も増えている。
そして、理解して下さる方、応援して下さる方も増えている。
有り難いかぎり。

身近な方達はご存知のことだろうけど、
僕の悪い癖はお話し過ぎてしまうことだ。

もともとは決してそんな人間ではなかった。
むしろ人と話すのは苦手だった。
今でも話す時はやっぱり少し緊張してしまう。

言葉がいかにつまらないもので、不正確なものであるかは分かっているつもりだ。

それでも、僕は言葉を話すとき、真剣に挑む。
強く集中するので疲れる人もいるかも知れない。

こころの中にあるものや、経験してきた真実。
ずっとずっと追求している本質。
そういったものに、何とか言葉で迫ろうとする。
慎重に言葉を選んで、リアリティにいたろうとする。

話しているとき、僕はかなり集中している。
見えているけれど、まだ形になっていない何ものかをつかもうとしている。
掘り起こそうとしている。

言葉はときに人に影響を与えすぎる。

でも、伝えることがどれだけ重要なことであることか。
言葉を通して、言葉を超えた何ものかが伝わればいい。
そこから先は感じて欲しい。
絵に対する時や、場に対する時と同じように。
そして、生きることとは、全身で感じ、味わうことなのだから。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。