2013年5月19日日曜日

創り続ける

昨日はずいぶん寝た。時間というよりは深さ。
熟睡した。

お問い合わせが増えている。

アトリエに関心を持つ方や、何かを求めて来られる方が本当に多い。

希望に繋がる場を創り続けなければと、日々実感している。

今年は8月10日から一週間、三重県で合宿をおこなう。
今、詳細をプリントにしている。
今回は外部からも見に来ていただける場所にしたい。

アトリエで生まれた絵を通じて、様々な形で社会との関係を創っている。
新たな可能性を模索している。

こうした活動は言うまでもなくすべて、
普段の制作の場で生まれて来るものの延長にある。

大切なのは、みんなで良いもの、良い環境を創ることだ。
制作の場に入るとき、一人一人が自分の中の良いものに向かう。
創造性や愛や調和と言ったものを言葉ではなく、深く自分の中からみつける。
その場にいる全員が笑顔であれるように振る舞う。

本当に経験が深まれば、いつでもどんな場所でも最善を尽くすことで、
調和して行けることを知ることになる。

目指す目標は遥か遠くにあるばかりではない。
今日1日でも、調和のビジョンに包まれることが出来る。

アトリエでの時間は毎日そうでなければ、と思っている。

僕達は留まることをしない。
僕達は進み続け、創り続ける。
アーティストと名乗る人からよく連絡を受ける。
アーティスト、作家、芸術家、何でもいいが、それらの言葉が何を意味するのか。
創ることに専門家はいない。いらない。
僕達が生きることは創ることだ。
毎日、毎瞬、この生を創っていくこと。

何も恐れることはない。
進めば何かが見えてくる。

そして、これからみんなが本当に創っていかなければならないのは、
調和であり平和であり、あたたかいつながりだ。
それが出来るということを、私達の今後の活動から直感していただきたい。
ダウン症の人たちの作品から感じていただきたい。
作品から伝わって来るビジョンが世界中に届けば素晴らしい。

どんなに小さなところからでも、僕達は始める。

自分が今立っている場所から見つめ直そう。
しっかりと生きているか、良い仕事をしているか、
愛を持って、内側から湧き出るものによって行為しているか。
大切に慈しむように事物に触れているか。

人間には寝ている状態と起きている状態の2種類しかないと思っているかも知れない。
意識と無意識のどちらかしかないと思っているかも知れない。
でも、それは違う。
学者や専門家がそう言った訳ではない。
僕自身が経験していることを言っている。
人はもっと目を覚ますことが出来る。
もっと深く強く感じることが出来る。
強く愛し、強く悲しむこと。
もっと目をあけて、もっとよく見て、もっと良く聴いて、
身体もこころももっと使って行けば、生きている現実や世界は変わって来る。

深く生きるとはそういうことだ。
アトリエではみんな日々、そういった経験をしている。

昨日のアトリエも良い時間だった。
今日もそんな時間をみんなで創っていきたい。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。