2013年6月1日土曜日

響くこころ

今日も暑くなりそう。
これってもう夏なのかなあ。

さて、今日も集中して気持ちを注いで、みんなで良い時間の中へ入ります。

この前、散歩の途中、小学生の男の子が号泣していて、
友達も大人も振り返りながら、「どうしよう」という感じだった。
歩きながら泣いているのだけど、ちょっとづつ歩きが遅くなって、
途中で止まってしまった。
泣かせといた方がいいかなとも思いながらも、
泣きかたが結構激しいので、可哀想になってきて近寄って、頭を撫でた。
何も言葉はかけない。
男の子はすぐに泣き止んでじっとしている。
「行ける?」「うん。行く」「よし、じゃあね」
走って友達のいる方へ向かって行く。

素直だなあ。
あれだけ泣くことが出来るから、すぐに立ち直ることも出来る。

大人はなかなかああは行かないし、
子供でも最近の子であそこまで反応出来る子は少ない。

こころは動いていて、触れれば感触があり、打てば響く。
この手応えで対話する訳だ。

健康な状態とはこういうことをいう。

もう夏かあ。
梅雨の雨はまだまだ欲しいところだ。



書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。