2013年10月20日日曜日

曇り、雨、

今日も雨。
また台風が近づいているようだ。
最近は本当に多い。

10年に一度の、とか100年に一度のとかという言葉もよく耳にする。
やっぱり地球規模、惑星規模で大きく変化の時期なのかもしれない。

こころでも身体でも健康で調和を保って行くことは大切だ。

良くも悪くも変化して行く時は厳しいものだ。

僕達は毎日、個人のこころを見ている。
たった一人の人間がその場で楽しく笑顔でいてくれること。
そして、何か深く大きなものを自分の中から取り出してくれること。
ささやかな時間であっても、それがどれほど大切なことか。

昨日のアトリエでも、男の子が辛い状況にあることを、
ぶつぶつ呟いていた。時々、怒ったり、悲しんだりしながら、
独り言のようにしゃべり続ける。
言いながらも筆を動かし、絵を描き続ける。
ここで全部吐き出すように思っていることを言葉で出していく。
誰に聞かせるでもなく。
そうして行くうちに、絵に光が射し始める。
言葉も穏やかになり、顔も優しくなる。
「出来たよ」
「題名はある?」
「題名はー、おばあちゃん、ゆっくり休もうね」

どんな状況でも、落ち着いて自分を取り戻す時間は必要だ。
なんとか、そんな場をつくって行きたい。

何気ない瞬間がどれほど大切か。

夜中、しんじから電話。
「サクマちゃん、かいじゅうふうえかわい」(体重増えた)
「そのくらいで大丈夫だよ」
「ちょっこ休む、これいいね」

明日はヘルパーさんとお出かけと楽しみにしている。
早く寝な、と言って電話を切った。まあ寝ないだろうけど。

電話で聞くゆうたの声はどんどんはっきり言葉になっている。
この前の運動会はよく頑張った。
前日に喘息が出てたので心配だったけど、
朝、吸入して、行く、行くと言ったと言う。
かけっこは一番だったようだ。と言っても3人だけど。
でも、年上の子達と走って勝った。
まだ勝った負けたもないか。

今日は静かでずっと雨が降っている。
休みだったら、これも良い日なのだけど。

アトリエに向かってくる人達が心配だ。

少し部屋を暖めておこう。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。