2014年9月2日火曜日

公開制作を行います。

今日はアトリエをイサに託して展覧会場へ。
ダウンズタウンの冊子以来、
ずっとお世話になっているデザイナーの小林さんが会場に来て下さった。
久しぶりにお会いして色々とお話しして楽しかった。
深い部分で理解して下さっている方がいる事だけが支えだ。

しょうぶ学園の福森さんも来ていて展覧会初日以来の再会。
いつの間にかずっと昔からの付き合いのような感じに。
福森さんの人柄なのだろう。人懐っこくて素直な方だ。
9月15日にもお会い出来そうだ。

一日会場にいると多くの方にお会いする。
福祉がどうの、芸術がどうのというお話をする方はむしろ少ない。
みなさんそれぞれが、そのような観念的で抽象的なことに留まってはいない。
もっと差迫ったこと、自分自身の事、今必要なこととして、
ここに何かヒントがあるという直感をもたれている方が驚く程いらっしゃる。
先日も書いたが、見て下さる方々の真剣さに驚く。

お話しした方の中で、学校の先生は夏休みの最後に来て下さって、
教育のこと、個性のことを、考えるきっかけになった、とお話してくれたし、
音楽を演奏される方は創造性とは何か、技術とは何か、と考えさせられたと。
同じように障害を持つ人達と関わる方達もそれぞれテーマをおもちだった。

つまりはジャンルと関わりなく、自分のこととして考えさせる何かが、
この作品達にはあるということだ。

人間とはどんな存在なのか。生きるとはどんなことなのか。
生命や宇宙の仕組みはどうなっているのか。
創造性は何処からやって来るのか。

これまでの世界だけが正しいとはもはや誰も思ってはいない。
変えて行かなければならないし、変わらなければならない。
その為のヒントをみんな探している。
もちろん、僕達も探している。

最終的には人の幸せって何なのか、というところではないだろうか。

よく話していることだけど、
僕達のアトリエは幸福度は他のどんな場所より高いと思う。
世界で一番幸福な場所、楽しい場所を目指して行くのが制作の場だ。

さて、来週の火曜日、9月9日の午後14時頃から公開制作を行います。
今回は作家一人なのでよりシンプルに制作の過程が体感出来ると思います。
作家もスタッフも作品もそして場も生ものです。
いつでも上手く行くとは限りません。
でも恐らくは素晴らしい何かが感じられる時間になるかと思います。
ご興味のある方は是非ご覧下さい。
安定度の高い作家ですし、佐久間の経験と現場感を最大限に使って行きますので、
人が見ていても大丈夫だと思いますが、
出来たら少しだけ離れた位置から見て下さい。
おすすめは上から全体を見ることです。

長いと思っていてもいつの間にか半分終わってしまいました。
この展覧会は多くの方に見て頂きたいです。
後半も沢山の方のご来場をお待ちしております。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。