2014年10月28日火曜日

夕焼けと木枯らし

今日は少し冷えるようだ。

よしこが送ってくれたゆうたの保育園での写真。
外での笑顔はまた違ってかわいい。

昨日の夕方、輝くような強いオレンジの光が遠くから見えていた。
沈んで行く太陽は大きかった。

いつでも全力で取り組んで来た。

日曜日、疲れもあったのかも知れないが、うっかり忘れていた。
以前働いていたところの仲間達が東京に来ていて、
行く予定をしていたのだが、行かなかった。

行きたかったなあ。
みんなに会いたかったなあ、と思う反面、
もういいんじゃないか、という気持ちもある。
忘れてしまったというのも、僕が無意識に選択したのではないか、と。

あんまり厳しい姿勢をとると孤立して行く。
また嫌なことを言うと思う人もいるかも知れない。

もし行っていたら、またスッキリしない気持ちで帰って来ただろう。
一緒にやって来たからこそ、共感出来ないことはある。

前に進む気持ちがないのなら仕方がない。
誰も人を強制することは出来ないし、してはならない。

夜、テレビを見た。
たまに書いているから番組名も良いだろう。
NHKのプロフェッショナルという番組。
歯科医師の方だった。
とても素晴らしいお仕事をされていた。
こういうのを見ると励みになる。

他の歯科医師達を教えている場面があって、考えさせられた。
患者さんとの関係もそうだ。

信念を持ってブレてはならない、ということが現状ではなかなか難しい。
教えられて自分の仕事で患者さんに向き合ったとき、
すべきことを貫けないという例も紹介されていた。
歯医者は虫歯になった時に、
痛みをとってもらう場所という認識が一般的だからだ。
たいして、この方は患者さんに正しい知識を伝え、
どのように生きて行く中で、歯を保って行くか、という視点に立ち続ける。

虫歯を治してもまたすぐになる、また治すという現状に異議をとなえる。

予防にも徹底して力を入れている。
当たり前のことかも知れないが、
こういうシンプルなことが様々な場所で実践されていない。

本当にみんなのためを考えた時には、
今すぐに望まれたり期待されたりする方向と違う選択をとらざるを得ないことが多い。
人がすぐに喜ぶこととは単純に今の痛みをとってもらうことだから。

全体の文脈を正しく把握したとき、最善の選択は、
一見遠回りで手間もかかって敬遠されていることをしっかりやって行くことにある。

遠回りに見えることが一番近道かも知れない。
コストがかかることが、長い目で見ると一番低コストかも知れない。
手間暇かかることが最終的には一番無駄のないことかも知れない。

今の世の中の常識では、みんなのためとか、誰々のためといった選択が、
合理的で分かりやすいことにしか目がいかない。
安いけどすぐに壊れるものを買い続けて、結局高くついた、という話といにている。

考えぬいて、信念を持って、ブレずに、伝える努力もしっかりして行く。
その覚悟が必要だ。

予告で見たのだが、来週は更に必見。

夜は木枯らしが吹いた。

さて、良い仕事をしていきたい。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。