2015年9月14日月曜日

いつまでも輝く昨日の場に

曇り空。涼しい。

昨日のアトリエは本当に素晴らしかった。
時々、あんな風になるから場は不思議だ。
神秘とか奇跡と言って良い場面がある。

場はその一回が全てという側面は確かにある。
その自覚が必要だ。
でも、もう一つ忘れてはならないことに、蓄積されて行く要素。
これは良いものも悪いものも残って行くので、
後のことがある程度見えていなければならない。

結論から言うなら全てのプロセスが正確であること。

仕事は韻を踏み続ける。それに尽きる。

全身全霊で注いで行く、ひと時も疎かにしない。
日々続けて行ければ、場は確実にあの日曜日のような場面を見せてくれる。

条件としては、体調的にもみんな疲れていたし、難しい現場のはずだった。
でも、感触はすでに違っていて、何か来るぞ、という勘があって、
それはだんだん大きくなった。
来ている、確実に来ている。
グングンと深みに入り込んで行く。
凄まじいエネルギーと集中。

作品は当たり前に純度の高いものばかり。
しんじが特に良かったが、これは彼が一人で描いたものではない。
僕らにとってそれは当然のこと。
しゅうちゃんが前で何度も何度も場を引き出していたし、
さとちゃん、だいすけ、みんなが高いところで響き合っていた。

こういう時には本当に彼らの10年を超える関係の深さを思う。
それを言葉にするのでは無く伝えられる豊かさ。

生きている醍醐味の全てがそこにあった。

場と言うのはやっぱり途轍もない何かだ。

そこに、その人が居るということの凄さを、本当に深く経験し生きること。

あまり多くは語れない。
またあのような場面がやって来るだろう。
韻を踏み続ける。正確に刻む。ひと時も疎かにしない。
どんな時でも、それを続けて行くこと。
そうすれば、またあの場所へ行けるだろう。

日曜日の朝早くにラジオを聴いて下さった方々、
本当に有り難う御座いました。
ディレクターの方は深い共感を示して下さったし、
熱意のある素晴らしい方でした。
ナビゲーターの平井理央さんの気配りの素晴らしさ、
プロとしての仕事のお陰で、時間をあまり意識せずに話すことが出来ました。
深く感謝しています。

体調を崩している人も多いです。
無理をしないで、身体にお気をつけてお過ごし下さい。
今日も良い一日になりますように。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。