2015年11月1日日曜日

夢の中で

皆さんこんにちは。
東京へ戻りました。
一ヶ月以上空けてしまいましたが、ご理解とご協力を有り難うございます。

舞果が産まれて、家族で幸せな時間でした。
子供2人を抱えてよし子一人で心配ですが、まずは東京の仕事に戻ります。

三重では家事育児の中で生活のリズムと充実感を味わった。
病院まで車を運転して一時間。日常の買い物をするにも12キロは走る。
その分、環境は素晴らしい。
生きていること、生活していること、その中に全てがある。

この11月、12月はいくつかの場所でトークする企画が入っている。
来客も多く、一期一会の出会いに真剣に向き合いたい。

現場に関して、イサ達が頑張ってくれていて、良い作品が生まれている。
イサも何かをつかんだのではないか。
前回までと質的に変わって来ている。

時間をかけて色んなことが前へ進んでいる。

このブログを12月で区切るのも一つのけじめでもある。
すべては変化して行くのだから、留まっていてはいけないと思う。

夢を見た。
袂を分かつ結果となった人と、再会し和解した夢。
夢の中で、ああ、これは夢だけど本当だなあ、と思っていた。

場というものとずっと向き合って来たからだろうか。
最近、増々全ては夢なのだ、という実感がある。
確固とした現実、不動の実体など何処にも無い。
たくさんのものと、景色と出会うけれど、経験して行くけれど、
全ては現れては去って行く幻のような柔らかな何かで、
ここは夢の中なのだと感じる。

幻なのだけど、夢なのだけど、それはどこまでも鮮やかで活き活きとしている。
それはどこまでも美しい。

夢の中で僕らは舞い続ける。友枝喜久夫の能のように。

舞果、自分で考えた名前では無いけど、良い名前かも。

夢の中で柔らかく舞う。場という儚い美も、
夢だからこそ、何よりも大切だと思う。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。